恩寵の扉が開くまで

(1)神秘のハワイ島

 フーマンとの電話による驚くべき会話から4ヶ月。
すなわち2001年6月末、フーマンのいるハワイ島に降り立った。
私もパートナーのヨガビジャも、初めてのハワイだ。

 空港に一歩脚を踏み入れると、そこはすでに常夏の楽園。
空港職員がアロハシャツなのには驚いたが、日本の空港にありがちな人混みや慌ただしさ、ちょっとした緊張感など微塵もない、なんともリラックスしたムードに面食らった。

 世界に名だたる観光スポットであるから、正直なところ瞑想とはおよそほど遠いところと思い込んでいた。
しかしハワイ島は別名ビッグアイランドとも呼ばれ、大自然がそのまま息づいている。

 標高4,000メートルを超えるマウナケアに登れば世界で最も美しい星々を観る事ができ、キラウエア火山に行けば真っ赤に燃える溶岩が大自然への畏敬の念を抱かせる。
ずば抜けた透明度を誇るコバルトブルーの海で泳げばイルカやウミガメ、色とりどりの魚たちが寄ってくる。
また島のそこかしこには古代遺跡があり、メインストリートから少し脇道に入るとそこは鬱蒼と茂ったジャングル。
珍しい鳥たちがさえずり、美味しいフルーツがたわわに実り、恵みの雨の後には美しい虹...。

 島全体がリラックスしていてハートフルで、私たちの存在をそっくりそのまま包み込むような、女性的で神秘的なエネルギーであった。
それは4ヶ月前に初めて声を聴いたフーマンのイメージそのままだった。

 当時フーマンは、海岸のメインストリートから内陸に1キロほど登った、高台にある農場の一軒家を借りて住んでいた。
テラスからは、見渡す限りの広大な空と海。
部屋は生活を感じさせる家具などは一切なく、からっぽな空間がただ広がっている。
この世とはちょっとかけ離れた別世界に感じて、さながらここは天上界への入り口かとすら思われた。
壁には何人かのマスターの写真が飾ってあり、その中にひときわ大きなOSHOの写真があり、私たちを歓迎してくれた。
広い部屋の真ん中に椅子が向かい合わせに置かれており、その一つに私が坐り、フーマンと対面する形で個人セッションは始まった。

>>(2)フーマンのワークとOSHOとの関わり