恩寵の扉が開くまで part2

(2)10デーズリトリート

来日中、様々なイベントを行ったが、そのハイライトがアジズとフーマンによる10デーズ合同リトリートだった。

フーマンはダイレクトにハートの奥にある魂に働きかけ、それを目覚めさせる事に全エネルギーを注いだ。

「このリトリートでは何もする事はない。

 ただ未知に開いていなさい。

 そうして深く明け渡し、受け取り方を学びなさい...。」

「恩寵はあたかもあなたの皮膚の様に、

 いつでもあなたの廻りを取り巻いている。

 あなたがハートの奥深くにある魂としての真実に

 チューニングを合わせると、

 ただちに恩寵がそれをサポートする...。」

参加者に語りかけるフーマンの声は、非常に厳かで神聖さに満ち溢れていた。聖なる次元にある神聖な存在そのものが、フーマンを通して参加者に直接働きかけている感じだった。

小さな自我という幻想を手放し、魂としての自己を想い起こす事がこのリトリートの主要な目的だ。

フーマンによると、我々は元々魂として聖なる次元からやって来た存在だと言う。しかしこの地上において輪廻転生を繰り返す間に、魂としての自己をすっかり忘れ、肉体人間としての小さな自我と同化してしまう。

プレゼンスにワークする事は、魂を自我から切り離す第一歩だ。気づきの主体そのものに止まる事、つまりステート オブ プレゼンスのワークがそれだ。

次にビーイングに寛ぎ、永遠の今へと手放して行く必要がある。仏教等でいう三昧の境地/サマーディがこれに相当する。

しかし多くの探求者は、ここで止まってしまう。この段階では、まだ魂は見い出されていないとフーマンは言う。

深くハートの中にこそ霊性の座があり、そこに眠る魂が目覚めて初めて人は本当の自分は誰か?を知り、この世に生まれた価値があるという。

聖なる次元と繋がる事で全てが一つである事が解かり、揺るぎのない魂の強さと愛と知恵を得る。

そうして私たちが人間としてこの地上で生かされている神秘が明らかになり、魂としての自己をこの世で正しく生き始める。

魂としての自己を想い起こすワークと平行して、魂の目覚めの障害になっているマインドや感情に働きかけるワークを同時に行った。

フーマンはこれをカルマワークと名付けている。

魂の目覚めの障害になっている、根本的なブロックを取り除くワークだ。エネルギーワークの一種だが、いわゆるセラピーとは次元が違う。

恩寵の力により、カルマを解消させる事に働きかけるのである。

特にパワーセンター(第3番目のチャクラ)に働きかけ、人間の欲望や恐怖というブロックを解放するワークが印象的だった。

パワーセンターが開く事で、自我としての意志を手放し高次の意志を魂として生きる事が可能になる。

実に不思議なワークだったが、リトリートは体験の世界でありこれ以上の説明は不可能だ。

私はいつも通り通訳として参加したが、初日にフーマンの部屋に呼ばれた時のやり取りが一番印象深い出来事だった。

フーマン:頭ではなく、ただハートを開いて通訳しなさい。

キヨタカ:しかし通訳はマインドを使うワークだから、
     ハートにシフトしたら通訳不可能です!

フーマン:いや、何も考えないでただハートに止まりなさい。

こんなやり取りの後、覚悟してハートにいる事を決めた。

最初は非常に戸惑ったが、ただハートを開いているだけで通訳が可能な事を知り驚いた。

その場でただハートに止まっていると、必要な言葉が自然に降りてくる感じだった。

>>(3)アジズ&フーマン