恩寵の扉が開くまで part2

(1) 再びハワイへ

同年の9月、約束通りフーマンは我々をハワイリトリートに招待した。

参加者の殆どは既にリトリートを体験しており、とても親密な雰囲気だった。

しかも今回はフーマンの配慮で完全に参加者として関わる事が出来たので、リトリートを心から楽しめる筈だ。

しかし、内心は密かにとても落胆し混乱していた。

既に述べた様に、「アジズ&フーマンのワーク」に対する確信が崩れかけてしまった事が尾を引いていた。

一つの疑問から次々と連鎖反応的に疑問が生まれる。

ノーベル賞級だと思っていたアジズの「覚醒への道」も、自分の中であやふやになりかけていた。

さらにフーマンの語る「恩寵」というものも、リアリティを伴わない神話の世界の話しの様に感じられる始末だった。

だからと言って伝統的な坐禅やOSHOの瞑想だけでは、自分のワークが完結しない事は明白だった。

最悪なメンタリティーの中でのハワイリトリート参加だったのである。

しかしハワイに到着するやいなや、ハワイ島の持つ神秘的でリラックスした雰囲気があるがままの私をそっくり受け入れてくれて、私のハートは再び喜び始めた。

1年前に初めてハワイ島を訪れた時の体験を新たに思い起こし、フーマンと出会えた奇蹟に対する感謝の気持ちが溢れてきた。

だから、喜ぶハートと懐疑的なマインドというアンビバレンツな心理状態でリトリートに臨んだのである。

>>(2)透明な私の目覚め