恩寵の扉が開くまで part2

(4)フーマンを待ちわびて

3月に入り、正式に再来日延期の知らせが入った。

「世界情勢は現在も緊急事態が続いているため、世界平和の祈りに全エネルギーを注ぐ」との事だった。

そして「祈りのワークが完結したと感じたら、年内に日本を訪れる」と言う。

しかしいつ完結するかは「神のみぞ知る」で、来日の予想が全くつかない状況となった。

私としては、フーマンを出来るだけ大勢の日本人探求者に紹介する事が自分の使命と思い疑わなかった。

そして同時に、それがフーマンの役割を助ける事だと信じていた。

しかしフーマンの役割は、どうやら別の次元の方によりウェイトがあった様だ。

それは、フーマンの次のメッセージ(イラン戦争の直前)でも伺い知る事が出来る。

                                       「真のスピリチュアルな教師のワークは、個人の意識を引き  上げる事だけではなく、人類全体の意識を引き上げる事も  含まれる。

 今、世界中で史上最大規模の反戦平和運動が起こっている  が、これは人類の意識が引き上げられ、戦争よりも平和を  選ぶようになった結果なのだ。

 平和とは光明意識の結果であり、地上がより平和になれば  地球全体がより光明へ向かう様になる。」

フーマンを説得して来日を促そうとしても、どこかへ籠もって世界平和の祈りに捧げているらしく、連絡がつかない。

いつ来日するか知れないフーマンを待ちわびながら、生活のリズムはすっかり以前のパターン、つまり「絶えず何かをやり続ける」スタイルに戻ってしまっていた。

「なるべくシンプルな生活を心がけ必要最低限の事だけを行い  なさい。」と言う、ハワイでのインストラクションはうやむやになり、肉体的エネルギーも洗練させるべく、海でのセーリングや水泳等に精力的に取り組んだ。

仕事の方も、「アジズとの対話」を出版したり、アジズのリトリートをオーガナイズしたりして忙しくなった。

幸いアジズの方は、アシスタントのアナンダを連れて予定通り来日してくれたので、非常に有り難かった。

初来日となったアナンダのキャラクターも素晴らしく、オーガナイザーとしてエキサイティングな日々を送った。

瞑想もアジズの修業型のスタイルに戻って、自分ではなかなかの瞑想的境地を体験しつつあると信じていた。

ところがアジズ&アナンダのワークが無事終了し帰国を見届けると、突然体調が悪くなった。

最初は軽い風邪の症状だったのだが、いつまでたっても鼻の調子が良くならない。

やむを得ず病院に行くと、「急性蓄膿症」と診断されてしまった。

自分ではすべては順調でアジズのワークは凄いと思い込んでいたのだが、身体が何か別のメッセージを発しているのだろうか?

自分が本当に正しい道の上を歩んでいるかどうか、どうもよく解らなくなった。

自分の在り方に不安を感じつつも、新たなに本の翻訳にチャレンジし始めた。

この本はアジズ&フーマンの最初で最期の共著「Enlightenment beyond Tradition/伝統を超えた悟り」であり、これは凄いと感じた。

これ程純粋に意識の覚醒のプロセスのみを、詳細かつ正確に網羅した本は今まで読んだ事がなく、人類の意識レベルを引き上げる事は間違いない。

歴史に名を残す名著だと思い、ぜひ翻訳したいと思った。

ところが実際に作業してみると、理解不可能な箇所が沢山ある。

鼻の具合も相変わらずで、悪戦苦闘の日々だった。

ちょうどその頃、思いがけずフーマンから「今年の夏は日本でリトリートをしたい。」とのメールをもらい小躍りして喜んだ。

しかも、「日本ではオーガナイズや通訳で忙しいだろう。来日前に個人セッションをするので、ハワイに来るように。」という。

翻訳と蓄膿症で行き詰まって(息詰まって?)いた私は、「渡りに舟!」とばかりに喜んで、再びハワイに出向いたのである。

イベントの打ち合わせも兼ねて、翻訳で理解できない箇所を徹底的に質問しようと意気込み、それがハワイへ行く最大の目的であった。

>>4、ハワイでの個人セッション(第2回)/1日目(2003年7月11日)
(1)道の何処にいるのか

*いよいよ今回お伝えすべき重要な事が述べられている、ハワイでの個人セッションに入ります! リトリートに参加されてから読まれると、理解が飛躍的に向上します!